今すぐ残業をゼロにすべき理由は?
40代と言えば、会社での立場も任される範囲が広くなり
組織の中心となって牽引していくポジションの方が多いと思います。
一昔前なら、悲しい中間管理職なんて言われ方をしてましたが
今までの経験の積み重ねは会社からの信頼も厚く、安定した成果を出すことを期待されているはずです。
そんな期待に応えるべく、ついつい遅くまで仕事をしてしまうこともあるのではないでしょうか?
そういう私も3年前までは、遅くまで働くことが当たり前になっていました。
縁あって新卒で入ったこの会社で、転職もせずひたすら20年以上勤務し続けています。
もちろん、その間に辞めたい時もありましたが、一度決めた会社を簡単に転職する気にはなれませんでした。
同僚などが転職した際は、リタイア扱いをしたこともありましたが、心の中ではそれを羨ましく思う気持ちありました。
私が残業を辞めようと決心した理由は、いぎぃパパの自己紹介とプロフィールにも書きましたが
自閉症を持ったわが子のお世話のために、少しでも早く帰宅したかったので、思い切って残業をする自分と決別しました。
家庭の事情から、そうせざるを得ない状況だったので、有無を言わさず定時帰宅するしかありませんでしたが
最初は、周囲の目を気にしながら遠慮気味に帰宅していました。
当時は、新設の部署に異動して間も無かったので、帰る背中には同僚からの冷たい視線を浴びせられていました。
わが社は創業70年以上の老舗メーカーですので、かなり古風な社内風土がいまだ漂う会社です。
入社した頃は、サービス残業・休日出勤は朝飯前のブラック企業でしたが、近年の働き方改革によりかなり改善されてはいました。
それでも、やはり定時に帰る人は誰も居なかったのと、異動したばかりで個人成績もゼロベースだったので、ひたすら肩身は狭かったですねw
しかし、そんな古い社内風土に反発心もあり、心を決めて定時帰宅を続けていました。
そうすると、家庭の雰囲気が少しずつ変わっていくのを感じ始めました。
帰宅して家事を手伝い始めると、自閉症の2人子供の世話をするのがこんなに大変なのかと驚き、日頃の妻の苦労を初めて知ることが出来ました。
やはり、ひとりよりふたりで世話をする方が効率も良いので、1ヶ月もすると妻の笑顔が増えていきました。
残業をゼロにして得たものは、家族の笑顔であり、家族の幸せだったのです。
時間のゆとりから生まれた新たな人生観
私が早く帰宅して、家事と育児を分担すると、妻の時間にゆとりを生み出すことが出来ました。
更に1ヶ月が過ぎると、要領の悪かった私の家事もコツや段取りが分かり、どんどんスピードアップしていきました。
最初の頃は、何をやっても要領が悪くうまくいかず、妻に対する不満を抱くようになりました。
仕事で疲れて帰ってきたのに、家事までやるようになって、自分の人生ってなんだろう?
専業主婦のくせに、これくらいのこと日中にやっておけないのか?
日々フラストレーションとの戦いでしたが、それも自分の家事効率が向上するにつれて、家事も楽しくできるようになっていきました。
そうすると、全く予想しなかった、私自身にも時間のゆとりが出来始めました。
結果、空いた時間で読書や副業の勉強を始めるまでになりました。
以前は帰宅したら、ご飯食べて風呂入って、ベッドでスマホでゲームとかして、眠くなったら寝る。
今考えると、なんて勿体ない時間を過ごしていたんだろうと思いますが
当時は、仕事を理由にして、家族や自分の人生に対して真剣に向き合うことから逃げていたのでしょう。
時間への意識変化が好循環を生む
3ヶ月を過ぎると、今度は仕事でも良い影響が見られ始めました。
きちんと休日も取り、残業もしない訳ですから、やはりウィークデーはとても忙しくなりました。
限られた時間しかない、終わりが決まっている状況、とにかく在社時間を細くスケジューリングする必要が出てきました。
自分のスケジュール管理が、日に日に細かく、短く、刻まれていきました。
スマホのスケジュール管理アプリの便利さに、今更ながら気づかされました。
そうした多忙な日々を過ごしていると、あることに気が付きました。
以前は、残業してまで業務する日々でしたが、そんな中でも同僚と談笑したりコーヒーブレイクを取る時間は存在しました。
残業をやめて以来、同僚との雑談は一切なくなっていることに気づきました。
まあ、ひとり定時で帰ってましたから
嫌われていたかもしれませんがw
でも、冗談は抜きにして、雑談している暇すら無くなったんです。
スマホのスケジュールアプリがパンパンになるくらい、分刻みの行動が日常化していきました。
全ての時間は人生を豊かにするためにある
話は脱線しますが、私の尊敬する人物に
中村修二さんという方が居られます。
ご存知の通り、高輝度青色発光ダイオードを発明して、2014年ノーベル物理学賞を受賞された偉大な方です。
この方の著書の中に
「ひとりになる事を恐れるな」
という一節があるのですが、この言葉の意味は
自分が成し遂げたい事があるなら、周囲の雑音から自分を遠ざけ、孤立する事を恐れず邁進すべきだ。
という強い信念からくるものでした。
だから、四国の中小企業にいながら、世界的な発明を成し遂げることが出来たのです。
私は、この言葉を自分に重ね合わせてひたすら仕事に打ち込みました。
周りとの談笑の時間すら惜しんで、定時内で最高のパフォーマンスをする事を心がけました。
結果、1年経った頃には、私の個人成績は
全社でトップ成績
を取るまでに向上し、3年後の今現在も継続しています。
最近は、定時に帰る私に対して、周囲の反応は以前とは比べ物にならなくなりました。
時間効率を突き詰めて行動し、それが習慣になるまでひたすら継続する。
このシンプルな継続だけが、成功する唯一無二の絶対の法則だと断言します。
周囲との差は、日々の行動次第で確実に変わっていくはずです。
それは、誰のためでもなく、自分の人生を豊かにする時間へと大きく変化した証です。
コメント